【12/25(日)まで】「ジブリパークとジブリ展」が愛知県美術館にて開催中!見どころをおさらい
#おでかけ

2022.12.17sat

【12/25(日)まで】「ジブリパークとジブリ展」が愛知県美術館にて開催中!見どころをおさらい

ジブリパークの開園で盛り上がっている愛知では、同時に愛知県美術館でその誕生の舞台裏が初公開される「ジブリパークとジブリ展」が開催されています。ジブリパークの制作現場を指揮する宮崎吾朗監督のこれまでの仕事内容や作品を振り返るとともに「ジブリパーク」をどのようにつくっているのかなど、初公開となる数々の制作資料も公開されている本展。12月25日(日)までの開催のため、改めて注目ポイントをおさらいしてぜひ、おでかけしてみてください。

ジブリ作品のポスターとトトロとネコバスがお出迎え

まず、入口を抜けると迎えてくれるのがスタジオジブリ作品のポスター。懐かしい作品を思い出しながら、スタジオジブリの歴史を振り返ることができます。その奥に待ってくれているのがトトロ。その愛らしい姿にキュン。入口からすでにワクワクするような展示が待ち構えています。

愛知会場では、行き先が“あいち”となっているネコバスも登場。ここでは、憧れのネコバスに乗ることができ、もふもふの心地よい体験が待っています。サツキとメイになった気分で座ってみてください。

第1章 はじまりは三鷹の森ジブリ美術館

宮崎吾朗監督が初めてスタジオジブリの仕事と関わりを持ったのが「三鷹の森ジブリ美術館」の建築プロジェクト。2001年に開館した「三鷹の森ジブリ美術館」では、総合デザインを手掛け、父・宮﨑駿監督が構想した常識破りの美術館を見事に具現化し、初代館長も務めた原点の場所。第1章では、美術館を具現化するまでの制作資料や建築、空間デザインに焦点を当てて紹介しています。

宮﨑駿監督のイメージを本物の空間にするための宮崎吾朗監督のスケッチや、書き出したメモなど、「三鷹の森ジブリ美術館」が誕生するまでの裏側を知ることができます。

第2章 アニメーションの世界をつくる

ジブリ美術館の初代館長を務めた後にアニメーション映画監督という新たな道を歩み始めた宮崎吾朗監督。初監督作品の2006年公開『ゲド戦記』から、2020年に公開されたスタジオジブリ初のフル3DCGアニメーション作品『アーヤと魔女』まで、映画のベースとなったデザイン画などが並びます。また、宮崎吾朗監督が自ら企画・監修した「三鷹の森ジブリ美術館」での企画展「アーヤと魔女展」を再現したコーナーもあり、見どころがいっぱい。

2021年6月から2022年5月まで「三鷹の森ジブリ美術館」で開催された「アーヤと魔女展」の再現展示では、宮崎吾朗監督自らの言葉で解説した展示も。2Dセルアニメーションと3DCGアニメーションの両方使った作品製作を経験した吾朗監督ならではの企画展示になっています。

制作現場が再現された展示の中には、よく見るとスガキヤラーメンのカップ麺が!ジブリパークと『アーヤと魔女』の制作が同時進行だったとのことで、スガキヤラーメンを食べながら映画を作っていたのだとか。訪れた際にはぜひ、見つけてみてください。

キャラクターに表情をつける工程を体験できたり、3DCGで作った魔女の家のキッチンを実物の模型にしてCGと同じように照明を当てた展示など、3DCGアニメーションの制作工程の細部にまでわたる工夫を楽しみながら見ることができるのも面白いポイント。

第3章 アニメーションの世界を本物に

「三鷹の森ジブリ美術館」の次に宮崎吾朗監督が挑戦したのが2005年に愛知県長久手市で開催された「愛・地球博(愛知万博)」のパビリオンとして、映画『となりのトトロ』に登場する「サツキとメイの家」を建築するプロジェクト。“人が住める本物の家”として建設され、2022年11月からはジブリパークの展示の一つとして公開中。そんな歴史ある「サツキとメイの家」の本物にこだわったポイントを模型、建築資材、現地の写真を使って紹介しています。

サツキとメイの父が仕事をする書斎。映画の中では、一家が古家に引っ越してくる設定だったため、パーゴラの柱の付け根部分は経年劣化が進んでいます。「サツキとメイの家」でもその状態を再現し、本展では実際に使われていた初代のパーゴラを展示中。この貴重な展示をお見逃しなく。

第4章 ジブリパークのつくりかた

2022年11月に開園した「ジブリパーク」。第1期として、「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3つのエリアがオープン中。「もののけの里」「魔女の谷」の2エリアは2023年秋から翌年の3月にかけてオープン予定です。そんな「ジブリパーク」をつくっていく過程で、宮崎吾朗監督はジブリの世界をどのように考え、描き、つくっているのか。その制作の裏側が見られる展示。

「青春の丘」には、『耳をすませば』の地球屋が再現され、中には作中にも登場するバロンの人形がお目見え。そんなバロンの人形を制作する過程で使用された素材や模型なども展示されています。隣にいるルイーゼともいつかジブリパークで出会えるかも。

会場では、「ジブリの大倉庫」に登場する「にせの館長室」の再現展示も。『千と千尋の神隠し』の湯婆婆が執務室で仕事に没頭する姿を見ることができます。撮影OKのため、細部までこだわった「にせの館長室」をじっくりと見ながら、記念に写真に残してみてはいかがでしょうか。

本展では、気になる第2期の「もののけの里」「魔女の谷」の2エリアの裏側もちらり。映画『ハウルの動く城』の舞台設定や時代背景を踏まえて想像し、造形されたハウルの城の右前脚部の原寸大模型を展示。迫力ある大きさに驚きながら、ジブリパークにできるハウルの城がとても楽しみになりました。

ジブリパークでも人気の「ジブリのなりきり名場面展」から『千と千尋の神隠し』のワンシーンが本展にも登場!カオナシと並んで撮影することができます。千尋になった気分でぜひ、隣に座ってみてください。

愛知限定のグッズやジブリ展オリジナルグッズをチェック!

「ジブリパークとジブリ展」では、本展をたっぷり盛り込んだ内容に宮崎吾朗監督が語る特別インタビューを掲載した「公式パンフレット」(1200円)や、「ポストカード」(275円)、「刺繡アート」(4万1800円)などを展開。トトロが描かれたメインビジュアルグッズは本展の思い出にぜひ手に入れたいですね。

愛知会場では、愛知限定デザインの「手ぬぐい」(1100円)、「クリアファイル」(495円)、「ピンズ」(880円)、「Tシャツ」(4620円)など、愛知をイメージしたかわいらしいデザインが!来場記念や、手土産にも◎。

「ジブリパーク」開園記念で長野、愛知、熊本、兵庫、山口と全国5会場を巡回している本展。まだ間に合う「ジブリパーク」の秘密がいっぱい詰まった特別な展覧会へ、ぜひ足を運んでみてください。

ジブリパークとジブリ展

会期
2022年10月29日(土)~12月25日(日)
会場
愛知県美術館(名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター10F)
開館時間
10:00~18:00 (金曜は~20:00まで)※入場は閉館1時間前まで
休館日
月曜
観覧料
一般1700円、高大生1100円、小中生600円(土・日曜、祝日は一般1900円、高大生1300円、小中生800円)
※チケットは日時指定の予約制
※日時指定券の残部がある場合のみ当日券を販売
公式サイト
https://ghiblipark-exhibition.jp/
© Studio Ghibli
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WRITER

Mai Shimomura

Mai Shimomura

岐阜県出身。スタジオやブライダルでの 撮影経験を6年経て、編集者へ転身。 カメラと映画が好きなミーハー女子。 素敵な出会いを写真に記録しながら、 みんなの心に届くモノを発信したい。

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