12月8日まで「名古屋城 秋の夜間特別公開景~KEI~」が開催中!夜の本丸御殿と二之丸庭園ライトアップを堪能しよう
#おでかけ

2022.12.2fri

12月8日まで「名古屋城 秋の夜間特別公開景~KEI~」が開催中!夜の本丸御殿と二之丸庭園ライトアップを堪能しよう

2022年11月25日(金)~12月8日(木)まで、名古屋城で「名古屋城 秋の夜間特別公開 景~KEI~」が開催されます。本丸御殿の夜間公開やクリエイティブレーベル“PERIMETRON(ペリメトロン)”が空間演出を手掛ける二之丸庭園の特別観覧など、ライトアップされた紅葉と共に、この期間にしか見ることのできない名古屋城の姿を堪能できる貴重な機会となっています。今回はそんな夜間特別公開の様子を詳しくご紹介!

PERIMETORN(ペリメトロン)とは

about
King Gnu、millennium parade、Tempalayといった若手アーティストたちのMVを多数手掛けていることで知られるクリエイティブ集団。2017年に本格始動し、実写、アニメーション、イラスト、CGなど多彩な表現を用いたビジュアル制作を武器に、映像・グラフィック・ライブ演出・空間演出までスタイルに縛られないカッティングエッジなアートディレクションを提案されている。今回のプロジェクトにはクリエイティブディレクターの佐々木集さん、アートディレクターとしてMARGTから高畠新さんが参画している。

普段は入ることのできない夜の本丸御殿を特別に公開!

菊之廊下

夕暮れ時から夜にかけて、闇の深まりとともに大きく印象を変える本丸御殿。今回の特別公開では、三代将軍・徳川家光の宿泊所として増築され、トイレに出入りするための通路として使われていた上洛殿 上段之間「菊之廊下」が初公開されています。壁や襖には金箔が貼られ、暗がりのなかで妖しく際立つ“金”の美しさには思わず言葉を失ってしまうほど圧倒されます。

壁や襖には美しい紅白の菊と流水が描かれています

次之間

期間内には、普段は廊下側からしか見ることのできない対面所「次之間」に入室することも。障壁画「風俗図」をより近くで観ることができるため、人々の愛らしい表情や身ぶり、服装の細部にも注目です。

18畳もの広さがある次之間の四周の襖や壁には、紀州和歌山城下の光景が和歌の浦の浜辺を背景に情感豊かに描き込まれ、一周見回すと、青い海がつながり、和歌の浦の雄大な風景が広がっています。

右手(東側)の襖には綱引きや打毬(ぎっちょう)と呼ばれる球技など、正月の行事の様子が描かれています

PERIMETRONが手掛ける二之丸庭園特別観覧

「二ノ景」枯池に光を反射する鏡と光を吸収する板が使われ、アートディレクターの高畠さんはここをメインにしたいと制作したそう

一文字で「ひかり」とも「かげ」とも読めることから、対照的な意味を内包していると考えられた、本イベントのコンセプトである『景』。これを軸に、二之丸庭園の夜の別の顔を引き出すべく、単なるライトアップでは見せられない、見えてこない、体感させる『景』として「一ノ景」から「十ノ景」まで、合計10個の景色がPERIMETRONによって手掛けられました。

鏡を使った光の「反射」、黒い塗料を使った光の「吸収」など、透過・散乱・屈折という光の特性に着目し、それを増幅させるように、ひかりとかげが多様に絡み合う空間に。

クリエイティブディレクターの佐々木さんは「また来たくなるような場所」を作るために、「体感性」というポイントを取り入れたかったと話します。二之丸庭園の「枯池」「赤坂山」など、この庭園ならではの個性的な形状を巡りながら、奥へ奥へと入っていくルートは、歩くことで自分自身がこの空間の主人公になった気分を味わうことができ、それぞれの視点でストーリーを体感できるものとなっています。

所々に置かれたスピーカーからは全て違う楽器の音が流れ、全ての音が合わさることで1つの音楽が出来上がっているところにも注目です。

「一ノ景」紅葉がプリントされた透明度の違う三枚の布が使われていることで自然物×人工物の組み合わせが演出されています

「八ノ景」日の光をイメージさせるようなオレンジから赤に移り変わる光は心臓の鼓動も表しているそうです

日が落ち切っていない明るい時間帯に来てもまた別の美しさを感じることができます

時空食堂でお腹もいっぱいに!

左:酒粕香る 里芋とパンチェッタとブルーチーズのグラタン(900円)
中:有機八丁味噌の土手煮(800円)
右:若鶏の塩麴唐揚げ[5個付け](850円)

本丸御殿前では、発酵・醸造をコンセプトにした食の空間「時空食堂」で、尾張名古屋の食文化には欠かせない味噌や白醤油、たまり醤油や酒・味醂が使用されたオリジナルメニューを味わうことが出来ます。

おいしい料理で名古屋城の魅力をさらに楽しんでみてはいかがですか?

名古屋城 秋の夜間特別公開 景~KEI~

問い合わせ
052-231-1700(名古屋城総合事務所)
場所
愛知県名古屋市中区本丸1-1
開催期間
2022年11月25日(金)~12月8日(木)
※時空食堂のみ12月3日(土)、4日(日)、8日(木)に開催
観覧時間
9:00~19:30(閉門20:00)
※本丸御殿への入場は閉門の1時間前まで。
※12月3日(土)、4日(日)、8日(木)のみ~20:30(閉門21:00)
観覧料
大人500円、中学生以下無料
公式サイト
https://www.nagoyajo-kei.jp/
Instagram
@nagoya_castle_japan


※掲載内容は2022年11月時点の情報です

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WRITER

Mizuki Seto

Mizuki Seto

愛知県出身。大学でデザインについて学び、編集職に憧れて入社。趣味はテニスと好きなバンドのライブへ行くこと。休日は愛用のカメラを片手に気になるカフェを巡っている。

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