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2023.12.8fri
【インタビュー】SPECIAL OTHERSがアルバム『Journey』をリリース! Drの宮原"TOYIN"良太さんと、Gtの柳下"DAYO"武史にインタビュー
2023年10月25日(水)、インストバンド「SPECIAL OTHERS(スペシャル アザース)」が9枚目となるアルバム『Journey』をリリース!
「SPECIAL OTHERS」今年の2月から、毎月25日を“ニコニコの日”と称し、9カ月連続で新曲をリリースするという企画を実施。『Journey』はその集大成となるアルバムになります。
今回は、Drの宮原”TOYIN”良太さんと、Gtの柳下”DAYO”武史さんに、アルバム収録曲について、企画を経た今の心情などをたっぷりインタビューいたしました!
PROFILE
- SPECIAL OTHERS
- 芹澤 “REMI” 優真(Key)、又吉 “SEGUN” 優也 (Ba)、宮原 “TOYIN” 良太 (Dr)、柳下 “DAYO” 武史 (Gt)の4人組インストバンド。横浜の高校の同級生で結成し、2006年にメジャーデビュー。2013年には、日本武道館での初ワンマンライブを達成。2021年、メジャーデビュー15周年を迎えた。
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「自分たちの音楽が一番伝わるのは、ライブ演奏」
――アルバムリリースおめでとうございます! リリースを経て、現在の心境をお聞かせください。
宮原さん そうですね。やることもなくなったので、今はすごくゆっくりしてます。あ、ツアー中ですが(笑)。ツアー中はゆっくりしようと思ってます。
柳下さん やっぱり制作が一番大変なので。制作を終えて、本当に一息ついて、だらだらしてます。
――安心しました。アルバムリリース後のメンバーコメントで、次のアルバム制作を“ストレス”とおっしゃっていたので、心配してました。
宮原さん あ、書いてましたね。結構大げさに言っているので、気にしないでください(笑)。
柳下さん 今日は8時間以上寝ました。
――よかった(笑)。2023年2月から、毎月25日に、9カ月連続でリリースされておりましたが、スタートしたきっかけは何だったのでしょうか?
宮原さん なんだろう。MVで弾いたふり(当て振り)するのが、なんか嫌になってきたみたいなところからかもしれません。そういう、演じてるのを見せるのって僕らの性に合わないというか。だから、本気のところを見せたいなと思いました。自分たちの音楽が一番伝わるのは、人間味のあるライブ演奏なんじゃないかなって。それで、ライブ演奏をMVにしましょうっていう企画を始めました。しかも毎月。
まさに“ファーストテイク”!「Journey」のMV制作について
――「Journey」のMVでは、青空の下で皆さんが演奏されていて、マイクもしっかり設置されていたので、まさか通しで録音している!?と驚きました。
宮原さん まさしく。その通りです。実際にやってます。
――あと、柳下さんの帽子が飛んでいってたのがすごく面白かったです(笑)。
柳下さん びっくりしました(笑)。通常の撮影だったら撮り直しだったり、やり直したりするんですが、帽子が飛ぼうがなんだろうが、演奏と通しの映像が第一っていう。その時の演奏も映像もよく撮れていたので、結果あのテイクを使うことになりましたね。そういうハプニングもあったほうが、ライブ感があるかなって。
――本当にワンテイクで行なわれてたんですね!
宮原さん そうなんです。つぎはぎじゃなくて、一発撮りで。本当に“ファーストテイク”みたいな感じです。
柳下さん だからよく見ると、スタッフが映りこんじゃってるときもあるんです。
――気付きました…!タワーの後ろに立っている人がいて、これ大丈夫なのかな…?って。
宮原さん (笑)。映像監督的には嫌だったらしいんですけど、このテイクが一番演奏がよかったんです。だから、メンバー的には“映りこんでても別にいいですよ”って(笑)。
「Falcon」MV撮影の裏で、実は…
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――“一発撮り”ならではですね。「Journey」の撮影以外でも、印象に残っているエピソードはありますか?
宮原さん 「Falcon」のMVを撮り終わった後、高熱が出て。10キロ痩せました。
――え!?
宮原さん 撮影途中から“なんか俺、体調悪いかも…”って思い始めて。終わったころには、震えが止まらなくて。それで、病院に行ったんですけど、コロナじゃなかったんです。インフルエンザでもなく、本当にただの熱。自分的には絶対コロナだと思ってました。
柳下さん 確かに、当日、良太の顔色あんまり良くなかったし、なんか寒いって言ってたし、体調よくなさそうだった。
――撮影が行なわれたのは7月中なので、寒いわけないですもんね…。
柳下さん そうなんですよ。おかしいですよね。
――「Bed of the Moon」も「Falcon」同じく「紫金飯店」で撮影されていたと思いますが、同じ日に撮影したのですか?
宮原さん そうですね。リリースの順番と逆で「Bed of the Moon」を最初に撮って「Falcon」を後に。「Falcon」は夜の雰囲気で撮りたかったので。
――「紫金飯店」を撮影場所に選んだ理由はなんですか?
宮原さん ビクタースタジオでレコーディングしているときに、いつも「紫金飯店」さんで出前をとってたんです。そしたら、ある時ディレクターが“あの中華屋さんでMV撮れそうです”って言われて。そうなんだ、やろう!ってなりました。
――店舗に行くのは、メンバーの皆さん初めてですか?
柳下さん 店舗に行ったのは初めてですね。
――感慨深いですよね。
柳下さん そうですね。あれがここから作られて持ってきたんだって。もう10年以上出前をとらせていただいてるので。
――今回撮影した場所は、思い入れのある場所だったりするんでしょうか?
宮原さん それが、全然ないんですよ(笑)。横浜のシンボルタワーも1、2回行ったことあるな、くらいで。場所は結構おまかせしましたね。ひらめいた時とか、みんなでアイデアを出し合ったときもありましたが。
宮原さん それが、全然ないんですよ(笑)。横浜のシンボルタワーも1、2回行ったことあるな、くらいで。場所は結構おまかせしましたね。ひらめいた時とか、みんなでアイデアを出し合ったときもありましたが。
――「Point Nemo」や「Feel So Good」では、マンションの一室みたいな…。
柳下さん あー!僕らのプライベートスタジオですね。「SPE STUDIO JAPAN」っていう。マンションではあります(笑)。
――スタジオだったんですね! YouTubeで「横の部屋に住みたい」っていうコメントがあって、共感してました。
柳下さん 好きな人だったらそうですが、嫌いな人にとっては…。
一同 (笑)。
柳下さん 防音が本当にしっかりされてるんで、絶対に漏れることはないので安心してください。というか、マンション全体が、音楽をやっている人が使うために売り出されているんです。
宮原さん だから、どの部屋がチラ見えしても同業者で“やっほー”みたいな(笑)。
「ファンと同じ目線で、アルバムが完成していくのを見届けていた」
――2月から10月まで通してリリースされていた曲が集まっているからか、アルバムを通して聴いてみると、季節を旅した気持ちになりました。特にお気に入りのマイベストソングはなんですか?
宮原さん なんだろう。「Apple」は、これまでに作ってこなかった曲調なので、作っていて面白かったですね。遅めだし、あんまりガッツな感じじゃないし、踊る感じもないし。だから、メロトロンとかストリングスみたいな音を入れて、いつもと違った曲作りだったので、楽しかったです。
柳下さん 僕は「Bluelight」ですね。疾走感のある曲で、20代の頃はよく演奏してたような雰囲気の曲なんですけど、それをあえて今、40代になったこのタイミングでやるっていうことが、逆に新鮮で。これまでより大人な気持ちを若い頃の曲に取り込むようなイメージで向き合いました。勢いはあるけど、どこか落ち着きがあるような曲になったかなと思います。
―—アルバム全体に込めた思いはなんですか?
宮原さん コロナ禍が明けてきたので、暗い曲は入れないように意識していました。でも、底抜けに明るいと逆に暗く見えたりもするので。テンション感を意識しながら、ちょうどいいところを狙って、制作に取り組みました。
――これまでの9カ月間、長い道のりだったと思いますが、振り返ってみていかがですか?
宮原さん すごくやりがいがありましたね。これまでは最初の曲を作ってから、1年ぐらい経って発表されるので。それまで何にも感触を得られずに、曲を作らないといけないので、“これであってんのかな”ってたまに思うんですよ。“これ、いい曲なのかな?”とか変なことも考えてしまって。
――“一年後はどうだろう?”とか。
宮原さん そうそう。でも今回、リリースして制作して、というのをほぼ同時進行でやってみて、昔のミュージシャンってこういう感じだったんだろうなって。一曲ずつ区切っていくから、気持ちもすぐに次の曲にいけるので清々しかったですね。
柳下さん 作り始めたときは、完成したアルバムのイメージは一切ないので、本当に1曲1曲作り上げていく感覚でしたね。聞いてくれているファンの人たちと同じ目線で、アルバムが完成していくのを見届けていたというか。思い出が一つひとつ積み重なっていく感じで、まさに“アルバム”っていう言葉にふさわしいものができました。
――これはもしかしたら今後も…?
宮原さん はい。めっちゃ気に入ったんで、また絶対にやります。
――うれしいです!
宮原さん ありがとうございます。各所からの評判もいいので、安心しています。これからも楽しみにしていてください!
全国ツアーでは「各地のおいしいものを食べ尽くす」
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――今年8月から11都市を巡るリリースツアーの真っ最中ということで、SPECIAL OTHERS名義としては1年ぶりの全国ツアー開催ですね。
宮原さん そうですね。マスクをしなくてよくなって、楽だなと。僕たちももう44歳なので、そろそろ死ぬんだろうなって思って。各地のおいしいものは絶対に食べようっていう気持ちが強いです。今までもさんざん食べてきたんですけど、もう自腹でも前乗りして、ご飯を食べるべきだと。
――いやいや(笑)。でも、“全国ツアーを楽しみ尽くす”…いいですね!
柳下さん 食べるのは同じくですし、やっぱりどんどん年を重ねていくと、自然に回帰していくというか…。ツアー先で、公園に行ったり、季節の植物を見たり、鳥を見たりして…自然からエネルギーをいただいて、満たされたいという気持ちですね。
――お二人とも、何かあったんですか?!
一同 (笑)。
――これまでのツアーで一番おいしかったグルメはなんですか?
宮原さん 全国各地においしいものがたくさんあるから、悩みますね…。でもやっぱり何にも代えがたいのは、刺身ですね。ご当地のよさがでますよね。やっぱり、輸送していない魚が一番おいしい。でも、今は時代が変わってきちゃってて、例えば、函館といえばイカだったじゃないですか。それが今、ブリのほうが獲れちゃってるみたいなんですよ。
――そうなんですか?
宮原さん 昔は大量だったのに、イカが全然獲れないみたいで。それが今はブリが大量に獲れちゃってるみたいで。環境って一定じゃないなってつくづく感じますね。変化に柔軟に対応していくことが大切だなと感じます。
名古屋に対しての印象
――お二人は、名古屋にはどのような印象をお持ちですか?
柳下さん 名古屋の方ってやっぱり、一つのものを洗練させていくことが上手だなと思います。それこそ「あんかけパスタ」とか、色んなものを融合させて新しいものを作り出してるじゃないですか。そういう一つのものを違う角度でみるのが上手だなと。
――そう言っていただいて、すごくうれしいです。
宮原さん 人の印象だと、野球好きな人が多いイメージです。野球の話を振ると結構みんな答えてくれて。又吉(Ba)以外の3人は野球を全く知らないんですが…(笑)。
柳下さん お店とかでも、選手のサインを飾っているのをよく見かけますよね。
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――メジャーデビューから17年となりますが、今後チャレンジしてみたいこと、今後の目標は?
宮原さん 外国でライブしたいですね。外国の方に“スペアザ!”って言われたい。
――海外ではそう略さないかもしれないです(笑)。
一同 (笑)。
――最後に、ファンの皆様に一言お願いいたします。
宮原さん 子育ての合間に、僕らのライブなどいかがでしょうか。スペアザファンの方も、多分お子様がいらっしゃる方も多いと思うので。
柳下さん ライブに行くっていうだけじゃなくて、それとセットで、友達と会ってご飯を食べて、そのついでにライブに行くみたいな。生活のなかに、僕たちの音楽があれば本望ですね。
――ありがとうございました!
SPECIAL OTHERS 9th ALBUM 『Journey』
2023.10.25 Release
≪ 初回盤 ≫
2CD+DVD
価格:6930円 商品番号:VIZL-2175
収録内容:CD(10曲)+特典DVD(10曲)+特典CD(10曲)
[ CD収録楽曲 ]
01. Fanfare 02. Early Morning 03. Apple 04. Bluelight 05. Bed of the Moon
06. Falcon 07. Feel So Good 08. Point Nemo 09. Journey 10. Thank You 計10曲収録
[ 特典DVD「2023年 ニコニコの日全集『252510』」収録内容 (Music Video LIVE映像) ]
01. Fanfare 02. Early Morning 03. Apple 04. Bluelight 05. Bed of the Moon
06. Falcon 07. Feel So Good 08. Point Nemo 09. Journey 10. Thank You 計10曲収録
[ 特典CD収録内容「2023年 ニコニコの日全集『252510』」(Music Video LIVE音源) ]
01. Fanfare 02. Early Morning 03. Apple 04. Bluelight 05. Bed of the Moon
06. Falcon 07. Feel So Good 08. Point Nemo 09. Journey 10. Thank You 計10曲収録
≪ 通常盤 ≫
CD ONLY
価格:3300円 商品番号:VICL-65800
収録内容:CD(10曲) ※初回盤のCDと同内容
初回盤/通常盤いずれも初回生産分には「ジャケットステッカーシート」封入
配信:https://jvcmusic.lnk.to/Journey ]https://jvcmusic.lnk.to/Journey
※音楽ストリーミングサービス:Apple Music、Spotify、YouTube Music、LINE MUSIC、Amazon Music、Deezer、AWA、Rakuten Music、KKBOX、TOWER RECORDS MUSIC
【アナログレコード作品概要】
2023.11.03 Release 9th ALBUM 『Journey』
アナログレコード盤(2枚組)
価格:6050円 商品番号:VIJL-60305~6
収録内容:CDと共通の10曲収録に加えて、アナログのみ約20分のセッション音源を収録。
※掲載内容は2023年11月時点の情報です
※価格は税込み表記です
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