千種区覚王山にある料理教室「Whole foods studio YUGE」は、カッティングボードを模した看板が目印。湯気＝yugeとリンクするネーミングで、なんだか温かそう。この教室を運営するのは、雑誌や、陶器＆食品メーカーなどの料理とスタイリングを手掛ける、オガワヒロコさん。フードコーディネーターとしても活躍しています。ご主人はライフスタイル系の広告写真を撮る写真家。そんな二人が「食文化の専門店」として立ち上げました。

室内にあるテーブルやキッチンなどは、ご主人のデザインした手作り！アンティーク調の風合いとアイアン、グリーンが絶妙なおしゃれさ。ちなみにグリーンはすべて生徒さんからの贈り物だとか。

毎年2・3月、オガワヒロコさんと和田万祐さんが主催する手仕事ワークショップ「ヨリアイ」で行われる味噌作りは、募集をかけるとすぐに予約が埋まるほどの人気ぶり。大豆をゆでるところまでは事前に教室で準備してくれるので、ここでのレッスンタイムは約２時間。あとは１年置いておくだけで、立派な味噌が出来上がるんだから、毎年作りたくなりますよね。

レッスン前には、昨年仕込んだ味噌を使った、手作り料理を食べさせてくれます。お味噌汁以外の味噌の使い方なども聞けますよ。

この日の食事は、お味噌汁とおでん、土鍋で炊いたご飯。調理にこだわれば、いつもの料理も格段においしくなることを教えてくれます！

「おいしくなぁれ、と心を込めると、おいしくなりますよ」とオガワさん。米麹と塩を手でしっかりとすり混ぜて、丁寧に丁寧に手順を踏んでいきます。1回で約5キロの味噌を仕込むので、なかなかな力仕事でもあります…。それでも参加した生徒さんたちと打ち解けながら進める作業は、とにかく楽しい！ 造り手によって仕上がりの色も味も違う味噌。「１年後に味噌を交換しようね」なんて言いながら盛り上がります。

ここは「食の専門店」。料理教室としてだけではなく、オガワさんが本当に使いやすいと感じているキッチンでの愛用グッズの販売もしています。せいろや包丁、へら、調味料など、「せっかく買うなら失敗したくない！」と思うアイテムが、間違うことなく購入できますよ。

販売しているグッズは、レッスン時はもちろん、事前予約をすればお試しができるのがうれしい！ 見た目や評判だけで購入し多はいいけれど、意外に使いにくくてお蔵入り……なんてことも避けられますね。

ナンプラーやオリーブオイルなどの調味料も、数々のものを使い、個性を知っているオガワさんのおすすめだから間違いなし。「お店を開いてから、キッチンアイテムのご相談を受ける事が多くなったので、パーソナルキッチンアドバイザーとしての活動もできれば」とオガワさん。

今回ご紹介した「味噌の会」や初夏に行う「梅の会」などの「手仕事ワークショップ」に加え、通常の料理教室やショップとコラボしたランチ会なども実施。料理を作るにとどまらない、幅広い活動や提案が楽しみな「Whole foods studio YUGE」。気になった人は、HPをチェックして！