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雨のパレード『ame_no_parade TOUR 2021”ESSENCE”』名古屋公演【インタビュー】
#インタビュー

2021.11.16tue

雨のパレード『ame_no_parade TOUR 2021”ESSENCE”』名古屋公演【インタビュー】

今年8月、約8カ月振りとなった新曲「Override」に続き、10月には「ESSENCE」をサプライズリリースし、東名阪を周った全国ツアー「ame_no_parade TOUR 2021”ESSENCE”」を開催した、雨のパレード。久しぶりの名古屋でのライブを終えた、メンバーの福永浩平さん(Vo)、山﨑康介さん(Gt)、大澤実音穂さん(Dr)にインタビューさせていただきました。

雨のパレード

プロフィール
2013年に結成、2016年メジャーデビュー。様々なジャンルと洋邦の枠を超えた音楽性とバンドという形態に拘らないサウンドメイクを武器に新世代のポップスを提唱する。2019 年に現在の3人編成となり、雨のパレード第二章の幕を開ける。2020 年1月に『BORDERLESS』、そして異例の年内2枚目となるアルバム『Face to Face』を12月にリリース。2021年8月25日に、約8カ月振りとなる新曲「Override」、10月14日に「ESSENCE」を配信リリースし、新曲を携えた全国ツアー「ame_no_parade TOUR 2021 ”ESSENCE”」を開催した。

――先日のワンマンツアーは、新旧折々のセットリストで、雨パレの第二章の集大成ともいえるライブだったと感じました。ライブ中は、みなさんの楽しそうな姿が印象的でしたが、改めて名古屋公演を終えて感じた気持ちを教えてください。

福永さん ツアー自体が久しぶりだったので、同じライブクルーで違う場所にツアーを周るというのがすごくうれしくて。その土地土地でリスナーのみんなと会えて、同じ空間で音楽を共有できるのは特別なことなんだなぁと再認識しました。

大澤さん 楽しかったな、というのが一番の感想です。5人のメンバーでライブツアーを回るのは初めてだったんですけど、初めてじゃないような不思議な感覚で。三カ所以外にも、もっといろんなところを回ってファイナルを迎えたかったなという思いが出てきたし、名古屋にはなかなか来れてなかったから、「来てくれるのかな?」という不安もあったんですけど、お客さんの顔を見た瞬間に感激しましたね。うれしさを噛みしめながら叩いていました。

山﨑さん 名古屋公演の会場だった「THE BOTTOM LINE」は、フレデリックとのツーマンのときにやったライブハウスで、「ここに来るのもかなり久しぶりだなぁ」と懐かしい気持ちがありましたね。最初に大阪で、名古屋はツアーの2カ所目でしたけど、改めて今回のツアーは自信をもてるセットリストになりましたし、メンバーのグルーヴも高まった状態で久しぶりにライブを届けられて、僕たちもとても楽しかったです。

――久々のライブを5人で噛みしめるようなひと時だったんですね。今回のツアーは、キーボードとベースを招いた5人編成で、サポートのちゃんMARIさん(ゲスの極み乙女。)は、みなさんの地元の繋がりなんですね。

福永さん そうですね。僕らとMARIさんはみんな鹿児島出身で。鹿児島のバンド界隈なんてほんとに狭いので(笑)、お互いの存在も知ってるし、いろんな場面で会うことは多くて。MARIさんが先に上京して、そのあと僕らも上京して、東京のライブハウスを紹介してもらったりとか。僕らはそのライブハウスを中心に活動させていただいたりと、あの当時はほんとにありがたかったですね。雲丹さんもMARIさんが紹介してくれました。MARIさんとは鹿児島の時からずっとつながりがあったので、10年以上の付き合いですけど、一緒にバンドをやるのは今回が初めてなんです。

――改めて、一緒にツアーを周ってみていかがでしたか?

福永さん MARIさんも雲丹さんも知識があって、技術も本当に高いので、僕らとしてはとてもやりやすかったです。やっぱり、求めている以上のものを返してくれますね。僕らの想像の及ばないものを提示してくれるというのは、すごいことだなと思います。

大澤さん 技術的なところ以外でも、いてくれるだけで安心感があるというか。すごく心強い存在ですね。

福永さん ノリも近いんで、居心地いいかもしれない。5分の4が鹿児島人なんで、ほぼ鹿児島弁で会話してます。雲丹さんも二割くらいは鹿児島弁で(笑)

――今回のライブアレンジについても伺いたいと思います。ライブを3階の席で上から見させていただいたんですけど、山﨑さんのエフェクターボードがすごいことになってて…。

福永さん 僕もどうなってるかわからないです(笑)

山﨑さん 僕もたまにパニックになります…(笑)。一応、全部シグナルルーティーンを把握しとかないと、いざという時に対応できないんで、スタッフさんに共有するのが大変ですね。サウンドチェックも楽器さんがしてくれるんですけど、「えっ、これ、どれがどうつながってます?」みたいな時もあって。

福永さん あと、なんかどんどん大きくなっていってるよね。

山﨑さん 広がり続けている(笑)。

――ライブでは、生音と同期の重なりも、かなり凝っていたのが印象的でした。

福永さん そうですね。3人でやるときよりも圧倒的に生音が多くて。例えば新曲の「ESSENCE」や「Override」は、生ドラに変わってたり、音源と違ってフィジカルの印象がかなり強いですね。曲と曲の繋がりも、ディレイで飛ばしたりして繋がるようになったりとか。アナログ機材で飛ばして、同期のものが入ってきたりするのは、自由自在に行ったり来たりしている感じがして、やっていて気持ちいいですね。

――音の流れがやつながりも、すごい引き込まれましたね。実音穂さんも、結構ドラム以外のものを叩いてましたよね。

大澤さん 鉄琴とサンプリングパッドですね。今回は打楽器だけではなくて、シンセ的なものも叩いたので、緊張しました。

――鉄琴の時、美しすぎて女神かと思いました。

大澤さん (笑)。お遊戯会みたいにならないように、気持ちで叩かないと、と思って。

――今回のライブにあたって、たくさんスタジオに入ったとおっしゃっていましたが、特に入念に合わせた曲はありますか?

福永さん 主にセトリをこうでもない、ああでもないと組み続ける日々を送りつつ、「epoch」という曲は、原曲とかなり違ったアレンジにして詰め直しました。当時、やりたくてもやりきれなかったことを、ライブのリアレンジでやるというのが僕らは多くて、楽しみながらやりました。会場でしか聞けないようなアレンジを作っていますね。

――ツアータイトルにもなっている「ESSENCE」は、自然と身体が動く感じのダンスナンバーで、ライブ映えする曲ですね。8月末にリリースした「Override」の明るく爽やかな雰囲気の流れも感じましたが、この曲が出来上がった経緯を教えてください。

福永さん 昨年の12月に『Face to Face』というアルバムを出したんですけど、どちらかというと“陽”ではなく、“陰”の方に寄っていたのかなと今では思っていて。そのアルバムのリリースツアーもコロナ禍で組めなかったので、逆にライブでみんなと一緒に楽しめる曲を作りたいなというモードに入っていました。そこで「ESSENCE」や「Override」は、会場でお客さんと一緒に聴きたい、演奏したいというものを意識しながら作った曲ではありますね。「ESSENCE」は、リリースが自分の誕生日前後というのが元々決まっていて、20代最後に出す曲かもなぁと思って、自分の20代を振り返りながらも、少し先を見据えるような思いで書いた曲ですね。

――なるほど。タイトルの「本質」という意味もそこにつながってくるのでしょうか。

福永さん そうですね。そこにつながってきますし、バンドにとってライブって必要不可欠なんだなって、できない期間で改めて思い知らされたというのが強くて、このタイトルにしました。


――ライブの最後に披露した「Tokyo」は、“雨のパレードにとって特別な曲”という言葉がありました。この曲は皆さんにとってどんな曲なのか、改めて聞かせてほしいです。

福永さん 「本質」というツアータイトルだったので、自分たちのこれまでの軌跡を振り返りながら作ったセットリストでもあって。インディーの頃からずっと、ライブの最後に演奏してたのは「new place」という曲なんですけど、今回はその曲を最初に持ってきました。あの頃は本当に、あの曲くらいしかライブでノレる曲がなくて、最後にするしかなかったんですよ(笑)。「Tokyo」は、インディー時代の最後の曲で、次に出したメジャーのフルアルバム『New generation』のリード曲でもあって。自分たちの状況を大きく前進させてくれた一番思い入れが強かった曲なので、この曲を最後にしました。


――MCでは、福永さんが途中で涙を見せるシーンもありましたが、あの時どんな思いがあったんでしょうか?

福永さん メンバーには会えてたけど、ライブクルーには会えてなかったので、そのみんなとライブ会場で音を鳴らして次の会場に行くのがうれしかったし。顔を覚えているファンのみんなと、一緒に音楽を鳴らせるという空間がすごいうれしかったので。そういうことをしゃべってたら、きちゃいましたね。


――福永さんは10月に30歳の節目を迎えられたということで、今後の展望と抱負をお願いします。

福永さん 新曲の「Override」、「ESSENCE」の流れがあって、今はまだみんなと一緒に楽しめるような曲を書きたいと思っているので、このままそういう曲をいくつか重ねていければいいなと思っています。そしてまたこの状況が徐々にいい方向に向かっていって、もっと多くの人を、もっと多くの場所にツアーで回れたら、一番幸せかなと。

――久しぶりにツアーを周ったことで、ライブ感みたいなものが体に入って、また違うアプローチの曲ができそうですよね。

福永さん そうだと思います。新曲のリアクションだったり、自分たちのノリみたいなものだったり、ライブで再確認できることがかなり多いので、そこは今後に生かせるのかなと思います。

大澤さん バンドのことについては福永が言ったとおりで、結構先になるとは思うんですけど、海外ツアーにも行きたいなぁと思いますね。しっかりいい曲を作って、今できることを精一杯やっていきたいなと。

山﨑さん ライブの時はサポートメンバーに入ってもらって、フルバンドでのライブを去年の12月から改めてやりだしたというのもあって、それでより自分たちの中のバンドの感覚みたいなものが、再燃というよりは、また新しく芽生えてる感覚があって。それが今後の楽曲や自分のプレイングにも影響してくるのかなぁと思うので、より表現の幅を広げて、いろんなアプローチを楽曲の中に取り込んでいきたいですね。

Digital New Single「ESSENCE」 2021年10月14日リリース

URL
https://jvcmusic.lnk.to/anp_ESSENCE
iTunes Store ほか主要配信サイト、音楽ストリーミングサービスにて配信
※音楽ストリーミングサービス:Apple Music、LINE MUSIC、Amazon Music Unlimited、AWA、KKBOX、Rakuten Music、TOWER RECORDS MUSIC、Spotify、YouTube Music
公式サイト
http://amenoparade.com/
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UC4Jg3VEaN4ObWljygDbtwFg
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WRITER

Wakana Yamauchi

Wakana Yamauchi

兵庫県出身。京都の大学を卒業後、 編集者になるために名古屋へ。ゲーム、猫、ファッション、写真が好き。自宅をリノベーションして以来、インテリアにハマっている。

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