和紙の温かみある質感に魅了される滞在を楽しんで。

栃木の川治温泉の渓流沿いに位置する「界 川治」 には、渓流の水の音と紅葉の美しい景色に癒される客室があります。里山の魅力に包まれた温泉旅館で体験できる「手業のひととき」は、烏山和紙の手漉き体験。日本唯一の烏山和紙作業場「和紙の里」で、伝統工芸士の紙漉き職人・福田博子氏から楮を和紙にする過程や手法について学ぶことができます。

大子那須楮100％紙漉き体験（8800円）。1300年もの歴史を持つ日本文化の和紙は、世界から注目を浴びています。厚みや大きさ、色、ツヤを相談しながら手漉きに挑戦してみてください。

和製油の香りをクスノキのチップに移し、烏山和紙で包む「烏山和紙サシェ作り」体験も。　

ヨットに乗船して按針の航海に想いを馳せる。

静岡・伊東温泉にある「界 アンジン」は、イギリス人航海士・三浦按針ゆかりの土地で、船旅をテーマにした空間でくつろげる宿。こちらでは、三浦按針が伊東の地で西洋帆船を作った歴史などが知れるショートムービーを視聴した翌日に、世界の海を知る航海士・森純男氏とヨットの乗船を体験できる「手業のひととき」が用意されています。湯上がり処としても使用されるサンブエナデッキは、船の甲板をイメージしており海風が爽快！

船旅をテーマにしたインテリアが気分を盛り上げる、ご当地部屋「按針みなとの間」。

「当時の造船技術に思いを馳せるヨット乗船体験」（6000円）は、1日1組限定の「手業のひととき」。ロープワークや帆を張る体験をしながら、世界の海のエピソードが聞ける2時間は、とても貴重！ 按針と森氏の航海にかける思いを肌でも感じてみてください。

三浦按針の来日経緯や造船の歴史、航海の知恵をストリー仕立てにしたショートムービーも視聴できます。

収穫からワインの完成まで。奥深さを知ってほろ酔う幸せ。

長野・浅間温泉にある「界 松本」は、現代建築家の感性と日本の伝統工芸美が調和したデザインが特徴的な宿。工芸と音楽を融合した「オーディオクラフトルーム」は、クラフトスピーカーがジャズ専用の低い音質を美しく表現します。

信州ワインの老舗・五一わいん 林農園でブドウを収穫し、ワインの味わいとペアリングを体験できます。桔梗ケ原に初めて植樹したメルローの古木を見学できるのも貴重です。特に、ブドウの収穫は、界 松本のゲストのみに向けた特別なものなので、ぜひ体験してみてください。

最後にはワインを独自にブレンドし、ワインの世界観を深めていくのが、ここでの「手業のひととき」。「信州ワインのパイオニア園で醸造家の世界観を知る収穫・試飲体験」（6000円）は、ボトルワイン1本付きで、五一わいんの菊池敬さんが一連を教えてくれます。

温泉旅館に戻ると、五一わいんをはじめ、近隣のワイナリー各所の味わいを楽しめるのが醍醐味。

酒器作りの伝統技法にくぎ付け。漆塗り仕上げは後日のお楽しみ。

石川県にある、加賀水引や加賀友禅などの伝統工芸を散りばめた客室が印象的な空間の「界 加賀」。伝統の心地よさとモダンさをミックスした、快適な客室です。こちらでは、木をろくろで削り出す挽物木地の技を見学し、作られたばかりの無垢の酒器で日本酒を味わう体験ができます。

「山中漆の木地師があつらえた無垢の酒器で日本酒を味わう体験」（1万1000円）。ろくろで木を削り出す様子はダイナミック！木の香りが広がります。

ぽってりとかわいらしいフォルムの「挽物木地」で作られた器。木目模様を生かした自然な風合いです。

使用した酒器は一旦預け、職人が漆で丁寧に仕上げてから後日発送。旅の当日の思い出に加えて、後日さらにお楽しみが待っているのがうれしいです。出来立ての酒器で、日本酒の口当たりや舌触り、豊かな香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

※掲載内容は2021年9月時点の情報です
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