松本まりかさんインタビュー!新ドラマ『最高のオバハン 中島ハルコ』に翻弄される地味女子役で出演
#インタビュー

2021.4.24sat

松本まりかさんインタビュー!新ドラマ『最高のオバハン 中島ハルコ』に翻弄される地味女子役で出演

女優の大地真央さんが主演を務める、オトナの土ドラ『最高のオバハン 中島ハルコ』が、4月10日(土)よりスタートしました。今回、助演として出演するのが、TVや映画、声優としても活躍されている、松本まりかさん。 “怪演女優”とも称される彼女が今作では、大地真央さん演じる「中島ハルコ」に翻弄される、アラフォー女子役を演じています。

ドラマの見どころや1カ月間の名古屋撮影の裏側について、松本まりかさんへインタビューしてきました。

STORY

38歳独身で10年物の不倫に悩む、弱小出版社のライター・菊池いづみが出会ったのは、忖度無用の毒舌で人の心をグサグサ刺す、アラ還名古屋マダム・中島ハルコ。その正体は、超人気美容クリニックを都内で経営する超セレブ。いづみは、ひょんなことからハルコとお近づきになり、計らいでホテルのスイートルームに宿泊させてもらうなど、豪華な別世界を味わうことに――。

オトナの土ドラ『最高のオバハン 中島ハルコ』の見どころを教えてください。

松本さん まずは何といっても、このドラマの象徴である、大地真央さん演じる「中島ハルコ」のキャラクターですね。この最高のドラマにグサグサ刺されてほしいと思いますし、魅力的な大地さんが見られるのも刺激的だと思います。ハルコさんが発するセリフっていうのが、ズカズカと土足で踏み入ってくるんですが、それが本質的なところをついていて心地よく刺さるんですよ。私も、いづみという役を通して、それをとても感じましたし、観ている視聴者の方にも、ユーモアもあり、刺さるセリフだと思うので、ぜひそこを観ていただけたらと思います。

“怪演”というイメージが強い松本さんですが、これまでとは違う、振り回されるアラフォー女性編集者という役柄を受けて、どう感じましたか?

松本さん 「え?私でいいんですか?」と、思いました。「プロデューサーさんは、どんな意図があって、この役を私にオファーしてくださったんだろう?」って、だいぶ戸惑いはありました。オファーいただいたのが、ちょうど1年くらい前でしょうかね?まだ私が、女性っぽい役とか、怪奇的な役とか、尖ったような役ばかりやっていたので、こんな真逆な役で、しかもこんな大きな役ですし、よくぞこんな挑戦をしてくださって「チャレンジャーなプロデューサーさんだな」って。とてもありがたいです。

なぜこの役がきたのか、考えてもわからなかったんですが、そのプロデューサーさんに「実は松本さんの本質は、いづみだと思う」って言われて、「なぜそれを知っている…?」って、ドキッとしました(笑)。本当にできるのか、コメディーもやったことないから不安だったんです。でも、やってみたら自由で楽だったんです。今までは、アクションが多かったんですが、「リアクションして、とにかくウケて、戸惑ってハッとする」みたいな。楽しい体験でした。

リアクションの演技で難しさや工夫されたことはありますか?

松本さん リアクションなので、正直自分で固めることはしなかったですね。現場でリアルな反応をしていました。本当にハルコさんはびっくりするようなことをおっしゃるんです。だから、実際にハルコさんに出会ったら、どんなリアクションをするのか、自分自身もわからないし、リアクション芸が上手いわけではないので、自分で考えて演技するよりもその場で感じたことを表現するように心がけていました。

ハルコさんのセリフで実際に刺さったセリフはありますか?

松本さん たくさんありますね。1話で出てくる「いい?不倫には、女が守るべき“四ないルール”があるのよ」ってハルコさんが、4つ上げているんですが、「一、 女の家にはいれない。二、女はお金を出さない。三、鍵を渡さない。四、男の言葉は信じない。この四つを守らないと、タダの都合のいい女になるだけ、男はつけあがるだけなのよ」って、身につまされるような言葉。でも「好きな人にはそうなっちゃうんですよね~」っていう、女子のあるあるとか。

あとは整形について、「美容整形で美しくなるということは、何らかのコンプレックスを取り除き、心を晴れやかにすることだと私は考えます。(中略)私は、心を置き去りにした整形はしない主義なの」というセリフ。これって、心の整形ですよね?たしかに外見が綺麗になることも大切ですが、一番大事なのは、心が綺麗であることだと思います。

毎話、本当にたくさんの言葉が出てきます。ハルコさんは、そういった言葉を不躾な感じでおっしゃるんですが、それがいいんですよね。どうゆう風に自分を貫いたらいいのかわからない女性って、まだたくさんいると思うんです。自分の扉を開いてくれる、自分らしく生きるヒントがハルコさんの言葉には詰まっている気がします。それを受けて、仕事も恋もダメダメないづみがどのように変化していくのかを、ぜひ観ていただきたいです。

ハルコさんは、普通だったら、一歩間違えたら引かれちゃうような存在だと思うんです。でも、ハルコさんには、みんなが耳を傾ける魅力や吸引力があって、その理由をドラマで観ていただければ、「なるほど」って思えるし、強く生きるヒントにもなると思います。

ドラマの舞台が、東京と名古屋ということで、愛知ロケが1カ月間行われましたが、愛知ロケでの思い出を教えてください。

松本さん いっぱいありますよ~!3分の2くらいを愛知で撮影ということで、「どうなるんだろう?」って思っていたんですが、本当に居心地が良くて、東京に1度戻ったときも、「早く愛知ロケに行かせて!」って思うくらい、楽しかったんです。今は旅行とか行けないじゃないですか。愛知滞在期間は、蒲郡の「ホテル竹島」に宿泊させてもらって、竹島が遠くに見える大浴場があったり、自然を感じられる中で過ごしたり、本当にこのドラマのことだけをできた1カ月間で、この生活がすごくよかったです。

撮影では、名古屋や蒲郡など、いろいろなところからエキストラさんが集まって、愛知全体でこのドラマを支えてくださって、応援してくださいました。幸田町の実際にある宴屋さんやパン屋さんもフィーチャーされていますし、最終回のみなさんが集まるシーンは圧巻です。ロケ先に行くたびに、「愛知でドラマを撮ってくれるなら!」と、協力してくださるみなさんの、地元愛を感じる、しあわせな撮影現場でした。

あ、お弁当の話もしていいですか?幸田町の方がロケ弁を差し入れしてくださったんですが、カラフルで優しくてお花畑みたいで、そして超絶おいしいんです!色とりどりの食用花がちりばめられていて…。あのお花、高いんですよ?真冬で、それもタイトなスケジュールで、みんなの体力がきついかもって時にそのお弁当が出てきて、現場がふわっと盛り上がりました。本当にたくさんの愛と思いやりを、愛知の方からたくさんいただいて、作ることができた作品です。愛知の方たちがドラマを観て、「え!ここが出てくるの?」というような、楽しみもたくさんあると思います。

愛知や名古屋の方言や文化で何か印象に残ったものはありますか?

松本さん 「だがや」とか「でら」とか、私は、名古屋の方言を話すことはほとんどなかったんですが、ハルコさんや他の方たちが話していて、うつりました(笑)。名古屋の方言って可愛くて。あと面白かったのは、尾張と三河がちょっと仲が悪い?歴史もドラマの中で少し出てくるんです。おでんのシーンが2話で登場するんですが、味噌を後付けするか、味噌で煮込むのかっていうところで対立するんです(笑)。そういう、ちっちゃい小競り合いとか、くすっと笑ってしまいました。

東山動物園のイケメンゴリラ「シャバーニ」を実際にご覧になって、いかがでしたか?

松本さん すごくかっこよかったです!『スイッチ』に生出演させていただいた際にも、シャバーニについて話したんですが、その時は「私がゴリラだったら、好きになっていたと思う」っていう発言したんですが、ちょっとだけ嘘をついてしまって…。事実は、私がゴリラじゃなくても好きになっていたと思うんです♡ 本当にかっこよくて。イケメンに正直興味ないと思っていたはずなのに…。シャバーニは、色気があるというか、実際みてびっくりしました。みなさんがシャバーニに「きゃー」ってなる理由がすごくわかる。只者ではないオーラがありましたよ。台本のゲストの欄に「シャバーニ」って書いてあって、本当に面白かったんです(笑)。ドラマもユーモアたっぷりなので、ぜひご覧ください!

ハルコさんに叱られると、なぜか人生が上向いていく!?
土ドラ史上最強スーパーレディーが爆誕!世の不正や悩みをなぎ倒す、痛快毒舌エンターテインメントオトナの土ドラ『最高のオバハン 中島ハルコ』は毎週土曜23時40分から放送中です。

第3話では、なんとドラマ中に、「中島ハルコ×メナケリ」の表紙が登場しています! ドラマを楽しみながら、ぜひメナージュケリーの表紙も探してみてください。

オトナの土ドラ『最高のオバハン 中島ハルコ』

チャンネル
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
時間
毎週土曜 23:40~24:35
DATA
原作 / 林真理子
『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』
『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』
(文春文庫刊)
脚本 / 西荻弓絵
出演 / 大地真央、松本まりか、真魚、合田雅吏、蕨野友也、今野浩喜、高橋ひとみ、田山涼成 他
公式サイト
https://tk.tokai-tv.com/nakajimaharuko/

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WRITER

Suzune Ichise

Suzune Ichise

名古屋市出身。ヘアメイクアーティストとして美容業界を経験し、編集者へ転身。美容・ファッション・アニメと、幅広いジャンルに興味関心あり。愛する地元・名古屋から、全国へ情報発信していきます!

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