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パステルカラーの常滑焼「TOKONAME(トコナメ)」を手掛ける、山源陶苑のこだわりとは?【ケリーストア】
#暮らし

2020.11.9mon

パステルカラーの常滑焼「TOKONAME(トコナメ)」を手掛ける、山源陶苑のこだわりとは?【ケリーストア】

焼き物の産地・常滑で活躍する山源陶苑が手掛ける人気シリーズ「TOKONAME」。パステルカラーでかわいらしい常滑焼は、今や国内外でも有名に。

茶器にとどまらず、皿や土鍋、「TOKONAME STORE」での陶芸体験も行う山源陶苑の工房にて、職人の手仕事を目の前に、「TOKONAME」の特徴やこだわりを伺いました。

パステルカラーの常滑焼「TOKONAME(トコナメ)」を手掛ける、山源陶苑のこだわりとは?【ケリーストア】

常滑焼の技術と素材を活かした、現代の生活に合うデザインへ

マットな質感とシンプルなデザイン、常滑焼の概念を一新する、パステルカラーから、国内外でファンを増やしている「TOKONAME」。かわいらしく、斬新なデザインは、一度見たら忘れられません。

「TOKONAME」の生みの親は、約900年以上の歴史を持つ常滑焼の産地にある山源陶苑。その工房では、全国的にも珍しく、型の制作から出荷まで、すべて自社で手掛けています。

さらに、急須や湯のみなど、茶器だけを作る窯元が多い中、皿や土鍋など、ジャンル問わず食器を作ることでも、稀有な存在に。伝統を受け継ぎ、現代の生活に合ったスタイルへと変化を起こしています。

伝統の継承と更新を。愛知県常滑市の窯元、山源陶苑の試み

そんな「TOKONAME」の仕掛け人は、3代目陶主の鯉江優次(こいえゆうじ)さん。

主に朱泥土をメインに使う焼き物の産地・常滑で、白泥土を使うという新たな発想から、
「TOKONAME」を開発した鯉江さん。釉薬をせずに焼成するので、土そのもののような、きめの細かい質感に仕上がるのだと言います。

「TOKONAME」の食器は鋳込みの際、効率がよく、安定した生産ができる石膏型を用います。

流し込んでいるのは、白泥に顔料を加えた粘土。一杯になるまで粘土を流し込んだ後、乾燥させると、型に沿ってリングのような縁ができます。

気温や湿度など微妙な変化によって、乾燥具合は変わるため、毎日乾燥する時間を調整しているそうです。

型から外した後は、すべて手作業で形を整えていきます。

ろくろにお皿を取り付け、表面をさらに整える、素地みがきの工程。こちらの写真に写る、黒い布の正体は、なんと娘さんのストッキング。あらゆる布を用いて試した中でも、ストッキングの素材が一番きれいに仕上がるのだとか。

また、ティーポットの注ぎ口の内側に付ける、陶製の茶こしも手作業で穴を開けていきます。常滑焼ならではの茶こしが、おいしくお茶を淹れられる秘訣です。

最後に印を押して、成形はひと段落。

成形後は焼成へ。釉薬をかけずに、約1200度と高温で焼き締めていることで、特徴となるマットな手触りに仕上がります。

変わらぬために、変わり続ける。新しい常滑焼の文化を築いていくために

「TOKONAME」の食器において、最大の特徴となるのが、淡くやさしい色合い。“こげ茶色や黒など、暗いトーンのイメージを持つ、従来の常滑焼に対し、真逆とも言えるチャレンジだったと鯉江さんは言います。

白泥土にはチタンが入っているため、発色しにくく、色の調整が難しかったそう。理想の色を出すために、何度も試作を重ね、試行錯誤の末にできたのが、パステルカラーの「TOKONAME」です。

先代より受け継がれている釉薬の機械。

山源陶苑の焼き物は、成形、施釉、素地みがき、鋳込み型の制作など、どの工程にも“人”が携わっており、その一つひとつが、職人の手による繊細な工程を経て完成します。

私たちの手元に届く「TOKONAME」の食器は、さまざまな職人の手から巡り廻ってきたのかと思うと、なんだか愛着が湧いてきます。

ぜひ「TOKONAME」の食器を、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

「ケリーストア」はこちら

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パステルカラーの常滑焼「TOKONAME(トコナメ)」を手掛ける、山源陶苑のこだわりとは?【ケリーストア】

パステルカラーの常滑焼「TOKONAME(トコナメ)」を手掛ける、山源陶苑のこだわりとは?【ケリーストア】

焼き物の産地・常滑で活躍する山源陶苑が手掛ける人気シリーズ「TOKONAME」。パステルカラーでかわいらしい常滑焼は、今や国内外でも有名に。 茶器にとどまらず、皿や土鍋、「TOKONAME STORE」での陶芸体験も行う山源陶苑の工房にて、職人の手仕事を目の前に、「TOKONAME」の特徴やこだわりを伺いました。 パステルカラーの常滑焼「TOKONAME(トコナメ)」を手掛ける、山源陶苑のこだわりとは?【ケリーストア】 常滑焼の技術と素材を活かした、現代の生活に合うデザインへ マットな質感とシンプルなデザイン、常滑焼の概念を一新する、パステルカラーから、国内外でファンを増やしている「TOKONAME」。かわいらしく、斬新なデザインは、一度見たら忘れられません。 「TOKONAME」の生みの親は、約900年以上の歴史を持つ常滑焼の産地にある山源陶苑。その工房では、全国的にも珍しく、型の制作から出荷まで、すべて自社で手掛けています。 さらに、急須や湯のみなど、茶器だけを作る窯元が多い中、皿や土鍋など、ジャンル問わず食器を作ることでも、稀有な存在に。伝統を受け継ぎ、現代の生活に合ったスタイルへと変化を起こしています。 伝統の継承と更新を。愛知県常滑市の窯元、山源陶苑の試み そんな「TOKONAME」の仕掛け人は、3代目陶主の鯉江優次(こいえゆうじ)さん。 主に朱泥土をメインに使う焼き物の産地・常滑で、白泥土を使うという新たな発想から、 「TOKONAME」を開発した鯉江さん。釉薬をせずに焼成するので、土そのもののような、きめの細かい質感に仕上がるのだと言います。 「TOKONAME」の食器は鋳込みの際、効率がよく、安定した生産ができる石膏型を用います。 流し込んでいるのは、白泥に顔料を加えた粘土。一杯になるまで粘土を流し込んだ後、乾燥させると、型に沿ってリングのような縁ができます。 気温や湿度など微妙な変化によって、乾燥具合は変わるため、毎日乾燥する時間を調整しているそうです。 型から外した後は、すべて手作業で形を整えていきます。 ろくろにお皿を取り付け、表面をさらに整える、素地みがきの工程。こちらの写真に写る、黒い布の正体は、なんと娘さんのストッキング。あらゆる布を用いて試した中でも、ストッキングの素材が一番きれいに仕上がるのだとか。 また、ティーポットの注ぎ口の内側に付ける、陶製の茶こしも手作業で穴を開けていきます。常滑焼ならではの茶こしが、おいしくお茶を淹れられる秘訣です。 最後に印を押して、成形はひと段落。 成形後は焼成へ。釉薬をかけずに、約1200度と高温で焼き締めていることで、特徴となるマットな手触りに仕上がります。 変わらぬために、変わり続ける。新しい常滑焼の文化を築いていくために 「TOKONAME」の食器において、最大の特徴となるのが、淡くやさしい色合い。“こげ茶色や黒など、暗いトーンのイメージを持つ、従来の常滑焼に対し、真逆とも言えるチャレンジだったと鯉江さんは言います。 白泥土にはチタンが入っているため、発色しにくく、色の調整が難しかったそう。理想の色を出すために、何度も試作を重ね、試行錯誤の末にできたのが、パステルカラーの「TOKONAME」です。 先代より受け継がれている釉薬の機械。 山源陶苑の焼き物は、成形、施釉、素地みがき、鋳込み型の制作など、どの工程にも“人”が携わっており、その一つひとつが、職人の手による繊細な工程を経て完成します。 私たちの手元に届く「TOKONAME」の食器は、さまざまな職人の手から巡り廻ってきたのかと思うと、なんだか愛着が湧いてきます。 ぜひ「TOKONAME」の食器を、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。 「ケリーストア」はこちら [blogcard url=”https://kelly-net.shop/”] photo/千葉亜津子 ※掲載内容は2020年11月現在の情報です。

photo/千葉亜津子
※掲載内容は2020年11月現在の情報です。

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