2020.10.15thu
【10 / 16(金)公開!】映画『みをつくし料理帖』主演の松本穂香さん、奈緒さん、角川監督にインタビュー
【10 / 16(金)公開!】映画『みをつくし料理帖』主演の松本穂香さん、奈緒さん、角川監督にインタビュー
10月16日(金)公開の映画『みをつくし料理帖』。主演の松本穂香さんと奈緒さん、角川監督が名古屋に来てくださったので、インタビューしてきました。
STORY
監督が思う原作の魅力は?それを映像化するのにこだわった部分を聞かせてください。
角川監督 原作へのリスペクトは強くて、原作の全部を10回以上読んでいます。特に映画化することが決まってからもさらに読み続けて、映画の現場にも原作を持ってきて読んでいました。それくらい映画へのリスペクトがあって、映画化するということを決意しました。こだわった部分は、どの映画もそうですが、キャストとスタッフです。
今回の映画の中でチャレンジしたことは?
松本さん 最初、撮影に入る前に本読みをさせていただいたのですが、今までのお芝居でやらせてもらっていたセリフとは違って、今回は時代劇だったので、もう少しゆったりとしたテンポで話すなど、違う時代の話ということで、自分の中では初めての経験でした。読み合わせの場面も与えてくださったので、そこでだんだんと映画のテンポを掴めたかなと思います。
奈緒さん 私は幻の花魁という役自体が、自分にとって挑戦でしたし、船場言葉というなじみのない言葉に一番苦労しました。時代劇は元々何回かやらせていただいていたことがあり、お着物を着るのも好きです。所作も一通り覚えていたのですが、花魁の所作となると、自分が思っている以上にゆっくりとした動きだったり、一つひとつの動きが美しくなくてはいけなかったので、もちろん、所作指導で習ったこともありましたが、現場に入って中村獅童さんが一緒に考えてくださったり、「足の向きは、こっちのほうがより美しく見える」などアドバイスをいただいたり、映っていない時でも一緒に考えてくださったので、助けてもらいながらやることができました。
松本穂香さんと奈緒さんの魅力と、将来に期待することを教えてください。
角川監督 今まで選んだ女優は、基本オーディションが多く、薬師丸ひろ子さん、浅野温子さん、宮沢りえさんなど、全員オーディションでした。今回はオーディションではなく、既に経験のある二人と会って話をして決めたわけで、演技に関してはもちろん、彼女たちのほうが経験している分、新人時代の女優よりも上でした。将来の期待としては、最後のシーンを撮り終わった後、大女優が初の共演をしたその場に立ち会えていると、はっきりとした感覚があって、二人にもそう話しました。未来の大女優二人の共演シーンと感じたほど、歴史的なシーンに立ち会えました。
二人のシーンは少なかったですが、どういうふうに親友の設定を作っていきましたか。
松本さん 今考えると、びっくりするくらいすごいスピードで仲良くなっていたなと思います。一緒のシーンは、本当に最後くらいしかなかったんですけど、後半の泊まりで撮影に行った時は、撮影が終わってから奈緒さんのお部屋に遊びに行ったりしました。周りは、大ベテランの役者さんばかりで、同世代は、私たちや小関くんぐらいでここでしか話せないこともあったのかなと思います。時間関係なく、仲良くなれる人とは仲良くなれるんだなと思いました。
奈緒さん 最初に現場見学に行かせていただいた時に、松本さんが澪ちゃんの顔をしていて、「わぁ、澪ちゃんだな」って思って、その時に素敵だなと感じました。それから、松本さんと話して、すごく幸運なことに、親友を好きな役と同じで、私自身も松本穂香さんのことを好きなりました。撮影中も松本さんの魅力と、役の澪ちゃんの魅力がリンクしていって、そこは素直にお芝居中も感じました。