2階は元々、体に優しい食材を使った和食ベースの創作料理が食べられる完全予約制のレストランでしたが、もっと幅広くコミュニティの場としても愛される場にしたいと、「大地を感じる食堂」をテーマにメニューを一新。より身近に、日常に根付いた料理を味わえるメニュー構成になりました。

農薬も肥料も使わない、自然栽培の農園をみずから手がける代表の横島龍磨さん。「食に対する意識を変えていくためには、家庭のキッチンを預かるお母さんに実感してもらうのが一番」という思いのもと、素材本来のポテンシャルを最大限に引き出しながら、誰もが気軽に、家庭料理に取り入れられるメニューづくりを目指しています。

ランチは「大地のごちそうプレート」（950円＋税）。その日の野菜や食材に合わせて、7～8種類の日替わりアラカルトが並ぶお得なプレートに、スープ、玄米or白米orパンが付くセット。スープは、アラカルトを作る際に出る野菜の皮やヘタなど、栄養たっぷりの部分を使うので、食材のおいしさも栄養も、余すことなく食べることができます。

アラカルトのおすすめは「焼きキャベツとベーコンのバーニャカウダ」（950円＋税）。キャベツ1/4玉分を芯ごと焼き、白ワインで蒸し焼きに。アンチョビソースにベーコンを加えたバーニャカウダソースをたっぷりかけた一皿は、ご飯ともお酒とも相性抜群です。

ドリンクのラインナップもユニークです。オーガニックワインやビールをはじめ、厳選したオーガニック素材のみで作る世界各国のクラフトソーダなど、珍しいソフトドリンクは選ぶ楽しさが広がります。定番のフェアトレードコーヒーやオーガニックの紅茶もそろい、体に優しいドリンクばかりです。

2階で提供している料理に使われている野菜や調味料は、1階で購入できるのもうれしいポイントです。横島さんによると「若い就農者や丁寧にものづくりをする生産者と、消費者をつなぐことが大切」と、農薬に頼らずに栽培する契約農家の野菜や、全国各地のおいしい無添加食品をセレクトしています。

「例えばお醤油を変えるだけで、ぐっとお料理の味わいが変わることを実感してほしい。特別な調理法のメニューはありません。食材や調味料、調理法のことなど何でも気軽にお尋ねください」と話してくださいました。
今日の食卓から取り入れたくなるヒントがいっぱい詰まったショップです。

※掲載内容は2020年3月時点の情報です