映画のタイトルでもあり、台詞でもある「あなたみたいに、なりたくない。」の言葉を自然に伝わるように工夫した部分はありますか？
川崎監督 台詞を作るときに、キャラクターと人間性を一致させて、流れるようにすることを意識しました。自分自身がその台詞の言い方や感情を理解して、自分が演じているような気持ちで脚本を書いていました。観客を引き込むようなカメラワークやCG、演出でこだわった部分はどこですか？
島田監督 一人称の視点で撮影したり、ギミックの多い作品なので、物語にどうやったら不安感、不気味さを表現できるかを考えていました。難しい内容の話だったので、台詞や言葉で説明するよりカメラワークで緊迫した雰囲気を伝えられるようにしました。心に留まるように人物を描いているなと感じたのですが、工夫したことと、普段生活されている中で意識しいることはありますか？
山中監督 リアルなものを撮りたいとは、あまり意識していないです。自分が何をやりたいと思うよりも、どういうものが嫌かのほうが明確なので、「こんなお芝居は嫌だ」とか、「してほしくない」というのがはっきりしています。ストライクゾーンは狭いようで広いと思うので、誤魔化さないようにしました。撮りたいものが常にあるわけではないので、電車に乗っているときの他人の会話を聞いて、自分になかったものを断片的にメモしています。時間が経って見返した時、繋がるものがあると作品にできるなという作り方をしています。3人とも個性的で、伝えたい思いが詰まった30分の短編映画は、どれも魅力的なラインナップ。ぜひ、劇場まで足を運んでみてください。
- STORY 『あなたみたいに、なりたくない。』
- 職場の小山先輩のように、「婚期を逃した孤独な女性」にはなりたくないと、結婚相談所に入会した、彼氏ナシの地味なOL鈴木恵。入会したものの、なかなか相手が見つからず婚活に疲れていく中、恵は偶然にも小山先輩の意外な一面を知っていく。
- 『Le Cerveau－セルヴォ－』
- 前川早弥の息子・蒼太はネオン病という奇病にかかってしまう。蒼太を救うための生体移植手術には、早弥の身体が必要だった。そんなある日、早弥は不慮の事故に遭い、命の危機に。目が覚めると、そこは見知らぬ研究室。そして、早弥は大東アキという全く違う女性の姿になっていた。
- 『魚座どうし』
- みどりと風太は、小学4年生。川を隔てた別々の町に住む、なにも接点のない二人。しかし、二人とも大人の事情に振り回されていた。子供らしくいようとも、大人が許してくれない。そもそも子供らしくとは？誰にも分らないけど、明日は等しくやってくる。
『若手映画作家育成プロジェクト2019』
ミッドランドスクエア シネマにて公開期間
3月6日（金）～12日（木）
時間
連日19：00～
※1日1回、3作品まとめて上映。3月7日（土）のみ、上映後に監督ほか舞台挨拶予定。
料金（税込）
一般1300円、学生・シニア1100円
公式サイト
http://www.vipo-ndjc.jp/
ツイッター
https://twitter.com/ndjc_project
配給
特定非営利活動法人映像産業振興機構（VIPO）
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