シチリア伝統菓子“カンノーロ”が楽しめるカフェ「Gemia」が中村区役所にオープン【名古屋】
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2022.9.29thu

シチリア伝統菓子“カンノーロ”が楽しめるカフェ「Gemia」が中村区役所にオープン【名古屋】

住宅街の一角に、芳醇なコーヒーの香り漂うカフェ「Gemia(ジェミア)」がオープンしました。国内外から集められた選りすぐりのインテリアと、スペシャルティコーヒーやスイーツを販売しています。カフェを営むのは、オーナーのTAKAHIROさん・MAIさんご夫婦と、店長のUIさんの3人。

TAKAHIROさんは、カナダ・バンクーバーでヘッドバリスタとして活躍した経験を持ち、MAIさんもカナダのアパレル業界で働いていたという経験がある、グローバルな二人。そんな二人に、カフェやインテリアのこだわりなどを詳しく伺ってきました。

前店の歴史を残した、モダンな店内

オリーブの木がそよそよと揺れ、グリーンが映える外観。開放感のある扉の向こうには、北欧のインテリアを用いた、モダンな雰囲気の店内が広がります。

店内は、元々あった和食店を自分たちの手で解体してリノベーション。床のタイルやキッチンのアーチ状の入り口など、以前のお店の名残を生かした部分も。地域の人から愛されていた前店の面影を残しているところに、オーナー二人の地域へのリスペクトを感じられます。

店内に入ってすぐのカウンターのあるベンチシートは、お酒を作りながらお客さんと距離を縮めて、気軽に話せるバーのようなスペース。リビングのようなイメージで、まるで家にいる気分になれる場所。

店内にある家具はどれも購入ができます。愛犬との散歩の途中でも気軽にカフェができるようにと、店先にはリードをかけるフックを用意。今後はベンチを置く予定で、よりみんなが集まれるスペースになりそうです。

世界各国から集めた雑貨の数々

店内に並ぶ雑貨は、オーストラリアやイギリスなど、海外デザイナーが手掛けたこだわりの品々で、すべてMAIさんがセレクトしたもの。海外では、カフェに併設して雑貨を販売するのが主流で、「カフェに来たついでに、お気に入りの一品を見つけてほしいです」とMAIさん。

「一輪挿しフラワーベース」(Vase Short 5060円、Vase Long 5280円)

長年この店を支えてきた松の古木を使い、名古屋の職人の手によって作られた「Gemia」オリジナルのフラワーベース。

「〈common good〉量り売りディッシュソープ」(3.3円/ml)

ニューヨークのブランド〈common good〉のオーガニックな食器用洗剤は、量り売りでも販売。自宅にある空き瓶などを持ってきてもOKで、サステナブルな取り組みにも力を入れています。

イタリアの注目スイーツとカナダで出会ったコーヒー

「カンノーロ」と「ハンドドリップ」(各500円)

カンノーロとは、サクッとした食感の筒状の生地の中にクリームが入った、イタリア・シチリア地方の伝統菓子。TAKAHIROさんがカナダ留学中に出会い、そのおいしさに惚れたそう。カナダでお気に入りだった店のカンノーロの味を再現すべく、タカナシ乳業さんとの共同開発でたどり着いた自慢の一品です。

そして、ペアでいただきたいのは、もちろんコーヒー。「本物のコーヒーに出会って大好きになった」と愛を語るTAKAHIROさんが、一杯ずつ丁寧に抽出しています。豆は、カナダにいたときに出会ったカフェやロースターのものを使用。新たに飲めるコーヒーの種類を増やしてほしいという想いから、一人ひとりの好みや今の気分に合ったものを提供しています。

朝・昼・晩と異なる顔を持ったこだわりメニュー

「モーニングセット」(お好きなドリンク+350円)※8:00~11:00限定

愛知県ではおなじみのモーニング。朝の時間限定でいただけるのは、自家製メープルバターをのせたバタートーストと減塩ベーコンのセット。バターがじんわり溶けたトーストは絶品です。グッドな朝は“#ジェミ活”しよう!

「完熟デミグラスカレー」(1100円)

ランチタイムに登場するカレーにも目が離せません! 北欧テイストの店内に合わせて、北欧カレーを提供。72時間煮込んだデミグラスソースを合わせた、無添加のオリジナルカレーです。中には、ごろっとしたビーフが入っています。カリカリ食感を残した、ごぼうのピクルスの付け合わせもうれしい♪ カレーの種類は全4種類で、「豆味噌どて煮カレー」(1000円)、「辛さ選べるバターチキンカレー」(1000円)と濃厚な「芳醇海老みそカレー」(1200円)があります。

夜の時間は、バー営業も。こちらは、香り豊かな「エシカル・スピリッツ」のクラフトジン。香りでお酒を選ぶという斬新なスタイルです。その他、クラフトビールも堪能することができます。

オーナーのTAKAHIROさんとMAIさん、店長のUIさんにインタビュー

――カフェとインテリアの店を始めようと思ったきっかけは?

TAKAHIROさん カナダへ語学留学に行った際に、学校の課題がとても多く、気晴らしにカフェで勉強を始めたのがきっかけで、コーヒーが好きになりました。そこから勉強がてらカフェ巡りが趣味に。ある店で飲んだコーヒーに心打たれて、留学だけでは満足できず、ワーキングホリデーにも参加しました。その後、「コーヒーの仕事がしたい!」と思って、現地のカフェ、100件以上に履歴書を配ったんですよ!そうしたら1軒採用してくれるところがあったんです。そこで学んだ経験を生かし、地元名古屋でカフェを開くことを決心しました。

MAIさん カナダでアパレルの販売職をしていた時に、カナダのカフェ文化に惹かれ、お店を出したいと思ったのがきっかけです。カフェに併設して、雑貨や洋服を売っているというのは、カナダでは当たり前。今後は、ポップアップスペースとして地域で活躍するアーティストの人に、この場所を貸して店を出してほしいなと思っています。店と人が繋がり、人と人も繋がるような空間にしていきたいです。

――店長になるということで意気込みを教えてください!

UIさん バリスタの経験もあり、Instagramで社員を募集していたときにDMをしたのですが、届いていなかったんです…。なので、プレオープン初日に直接お店に行って、面接を受けさせてもらいました。

MAIさん まさかうちに応募してくれているなんて思っていなかったので、うれしかったですね。そしてすぐに採用させてもらいました。

UIさん 素敵なお店で、毎日いろいろな経験をさせてもらっています。オーナーの二人が海外から持ってきてくれる刺激的なものを、もっと名古屋に広めていきたいです。

――今後カフェはどのようにしていきたいですか?

TAKAHIROさん 世界進出したいです! 私たち夫婦はもうすぐカナダに帰り、カナダでもう一店舗、新たに店を出したいと思っています。名古屋にあるこの店は、すべて店長に任せるつもり。今後「Gemia」では、毎月何かしらのイベントを行っていきたいですね。10月はハロウィンイベントを予定していますので、楽しみにしていてください!

「自分にとって1番の宝石を見つけられる店」というコンセプト通り、初めて目にする刺激的なアイテムやバリスタが厳選したコーヒーが味わえます。ぜひ足を運んでみてください。

星川

オーナーさんと店長さんが気さくな方々で、店内全体が温かい雰囲気に包まれていました。取材班に提供していただいたハンドドリップは、「気付かれないように、こっそりデカフェのコーヒーを用意したんです」と、ユーモアあふれる一面も。インテリアもどれもかわいいものばかりで、次に訪れたときは絶対買うぞ! と意気込んでいます(笑)。

Gemia(ジェミア)

問い合わせ
 052-526-3384
場所
 愛知県名古屋市中村区中島町2-16-1
営業時間
 8:00~22:00
定休日
 水曜
駐車場
 なし
カード・電子マネー
 可(PayPayは不可)
Instagram
 @gemia_official
公式サイト
 https://gemia.theshop.jp

※価格は税込み表記です
※掲載内容は2022年9月時点の情報です

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